ホームページ制作者のこれからについて

一文字0.5円には衝撃を受けました。

Welq問題の続きですが、ライターさんへの執筆報酬の話です。

DeNAの求める一記事8,000字をクリアしても4,000円程度ですかぁ
ビビりますね。

今年2016年は、わたし個人的に(この業界にいて)衝撃を受けることがたくさんあったんですけど、そのうちの一つがこれです。

8,000字の文字量がピンとこない方もいらっしゃるかと思いますが、Wordファイル1枚に文字ビッシリと書けば、だいたい1,400字くらいですので、約6枚分くらいです。

10年ほど前だと、「Wordファイル1枚3万円以下の仕事はやりません」というライターさんに何人か出会いました。1枚1万円なら(発注会社に対して)当時はかなり良心的な価格だなと思っていました。もちろん今でもそういう値段でお仕事されているライターさんはいらっしゃると思いますが、それに比べると今はあまりにもって感じです。

はたしてWelqの記事を執筆と言ってよいのかどうかという問題はありますが、ネットに公になってる文書を読んで、まとめるだけだとしても8,000字書くのはかなりのエネルギー消費を強いられるのは想像できます。

余談ですが、この仕事をしていると「文章書いてもらうのに金とられんの?そんなのサービスでやってよ」って言われることもあります。テキストはいつも軽視されてます。最重要なのに。まぁ文章は誰だって書けますからね。(適当でいいという条件付きであれば)

それはさておき、わたしたちのホームページ制作の仕事も、ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングで、結構な低価格で受注されてる制作者の方がいらっしゃいます。たまに広告代理店の方から見積もり依頼を受けますが、「ちょっと高すぎませんか?」ってよく言われます。そりゃクラウドソーシングと比べられたら何とも言えませんねぇ・・・。こっちはその仕事を納品すれば「ハイ終了」って感じじゃないから。明日も明後日も、一年先も、三年先もこの世界で仕事して、生きていかないといけないのに、命は削れません。

最近は同業者の方からも、「いつまでホームページ制作続けます?(笑)」って聞かれることが増えました。ホームページ制作会社の仕事も確実に減っているのが現実です。わたしたちのような小さな会社には全く笑い事ではないし、今現在の危機感はもの凄いんですが。

「いつまで」って聞かれても、辞めるわけにはいかないんだよなぁ。

自分にはこれしか出来ないし。

小学1年生の頃から人に「好きな科目は?」と聞かれたら必ず決まって「図工」と答えてた人間です。

「いつまで続けるの?」って聞かれたら、
もう「地の果てまで」と言うしかないです。

ホームページ制作はわたしにとっての翼ですから。