into another world

今日はわたしたちのお客様に招待を受けまして、バレエの発表会を見てきました。

頭のてっぺんから足の爪先まで、一分一秒どのタイミングで切りとっても、すべてが芸術。

あまりの美しさに目が舞台に釘付け。

泣きたくなるような、心が洗われるような、
この衝動の正体はいったいなに!?

たぶん、まったく交わることのない別の世界なんでしょうね、
わたしたちとは

デザインにせよ、コーディングにせよ、サーバー管理にせよ、(サイト制作自体は一人ではなくチームでやることが多いですが)パソコンに向かってる時は一人ですから、かなり自由な仕事と言えます。仕事だってどこからが朝で、どこからが夜なのか分からないような、プライベートとビジネスの境界もぼんやりしてるし、音楽流しながらとか、フルーツ食べながらとか、なんかこう書くとすごくぐうたらな感じがしますけど、納期に間に合わすためのノリとか勢いとかつけるための、これが必死の努力や工夫だったりもします。サーバーのメンテや更新などは深夜~未明にしかできませんし。

つまり人格が仕事の中に溶けてしまっているのが、わたしたちの日常で、この業界に馴染みのない人から見ると、ずーっと仕事してるように見えるのでしょう。時折「大変な仕事ですね」なんて声かけられますが、本人たちは、実はものすごく甘い、人目も気にしない、リミッターの外れた居心地の良い世界の中にいる感覚です。
(いわゆるオタクと呼ばれる人々が育ちやすい環境なのはご理解いただけるでしょうか)

昔流行した「マーフィーの法則」に
“やってることが楽しければ、もはやそれは仕事ではない”
というのがありましたけど、仕事は楽しいです。
仕事をやってる時はもちろん、サイト制作のことを考えている時も。時間がどれだけあっても足りないくらい、仕事してると時間があっという間に過ぎていきます。

かたやバレエ

これはストイックの極致ですね。

まっすぐにピンっと伸びた姿勢で、飛んだり、跳ねたり、持ち上げたりして、
しかも笑顔。
音楽に合わせて、大勢で、踊りが乱れることもなく、
ダンサーみんなの心が互いに通じ合っていて。
このレベルにまで達するのにどれだけの厳しい練習を毎日毎日積み重ね続けているか。一人ではなく「みんなで」ですから。それを想像すると、畏敬の念を抱かずにはいられません。

とにかくみなさん細いよ、身体が。

芸術のために肉体から余計なものは全部そぎ落としましたって
そう主張しているような。

ムダなものがないって美しいんですね。
惚れ惚れします。
(思えばわたしたちはムダなことばかりやってる気がするぞ)

たまに異文化にふれるのはとてもいいです。
思いもよらない角度から、仕事へのヒントを与えてくれます。

みなさんもぜひ、バレエを見にいってください。

泣きたくなると思いますよ。